第1章

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そこにいた五人の男たちは顔を見合わせ、下卑た笑いを浮かべた。 「へっ…こりゃあすっげえ上玉だ」 「一日に二人もなんて滅多にねぇぜ?」 そう言うと、男は足元に座り込んでいる少女に目を向けた。 少女はビクリと体をすくませると、懇願の色をした目で女を見た。 「こっちの女も珍しいけどこっちのが上玉だなぁ?」 髭面の男が女に近づくと、白く細い腕を力任せに掴んだ。
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