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状況を整理しよう。
俺は一人部屋でゲームをしていたはずだ。それが、なんでこんなところに居る?
というよりここは外だ。久しぶりに踏みしめた地面の感触が懐かしい。だが、ここはどこだ?
少し遠くを見渡すと城…いや、戦略ゲームでよく見る…宮殿? のようなものがある。
少なくともここは日本ではないな。外国…ヨーロッパのほうか? なにぶん引きこもりの知識なんかたかが知れてる。
まぁ、取り敢えずここが何処なのか分かる場所まで行かないとな。
なんとか考えることができた悠は立ち上がる。だが、足がぐらつく。
「お? やっぱ、引きこもりが長すぎたか…?」
呟いて歩を進めるが、思ったよりも筋肉は衰えているらしい。
「ヤバイ、これは早く腰を据えられる場所を探さないと…」
悠の危惧に関わらず、思ったよりも簡単に町にたどり着いてしまう。宮殿を頼りに歩いていたが、宮殿を中心に広がる都市のようだ。
「こういうときは普通呼んだ奴が説明に来るんだがな…。ったく不親切だな」
愚痴りながらも、宮殿を中心に囲まれている城壁を眺める。
「ふむ…。これを見る限りすでに現代である可能性は無くなったな」
自分でもすんなりと理解してしまう。それは悠本人の適応力も有るのだろうが、悠が現代に未練が無いことを表していた。
「情報が飛び交う酒場って言うのがドラ○エの定番だよな。ってかRPGの基本に従うか」
悠は酒場らしき場所を見つけ、迷わず入る。
そこから悠の運命は変わってしまう。あのとき唱えた言葉。
『シャッフル』
まさか、この一言で全てが混ざり切ってしまうことを悠はまだ、知らなかった。
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