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いつものように、俺は屋敷の裏手にある森の中で、剣術の稽古をしていた。
日々これ成長。たゆまぬ努力が何よりも重要だというのはわかるが、いかんせんゴーダから与えられる課題の量が半端ない。
俺が習っているのはジャルツザッハ剣術。今までの感想としては型ばっかりでつまらない。
だけど、亜流剣術でずっとやってきた俺にとって基本は大事だと割り切って練習に励んでいる。
あっちの世界では魔力で形成した刃、魔力刀を主に使ってたから、実体を持った剣を振るというのも剣との一体感を感じてそれはそれで心地いい。
地道にほぼ毎日稽古していると、ちょくちょくクラサスティス家の護衛にあたっている冒険者が休憩がてら様子を見に来るようになった。
手合せなんかもしてもらったりする。
ああ、誤解の無いように言っておくと、冒険者とはギルドに登録して職を斡旋してもらっているものの中で剣技や魔術などの戦闘力に特化した人たちのことを指す。
元々は冒険が主だったギルドの任務も今では様変わりして、護衛や警護といった任務の方が主流だ。もちろん、お使いクエストなどの冒険もないわけじゃないけど。
冒険してなくても冒険者。それは慣習的な呼びならわしだが、みんなそれに慣れてしまって違和感は感じていないらしい。
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