第1章

7/100
前へ
/100ページ
次へ
「そうだ! 僕は部下に恵まれず、何てついていないんだ!」 勝也はそれを思い、自分が「被害者チーム」なのか、「加害者チーム」なのか、はっきりと分かった。自分は「被害者チームなのだ」と勝也自身の中で、確信したのである。そして、ルールを思い出してみた。たしか、一日目は加害者チームは被害者チームに反撃することすら許されないことを。だとすると、「被害者チーム」である勝也は一日目こそが勝負だと思った。そして、勝也はドアへと一目散に走り、外へ出た。勝也自身気づいていないだろうが、奇妙な掛け声を発しながらー。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加