10年後からのメール

最初のメール受信

２００５年５月２８日

井上剛は、昼から仕事に出かけた。
仕事といっても２５歳にして、定職にもつかず週２、３回行く日雇いのバイトだ。

通常であれば、日給８０００円程度の週２、３回のバイトで生活していけるわけはないが、実家住まいで家には全くお金を入れていない為、この堕落した人生が成立している。

もちろん、携帯代、年金、保険料も親負担だ。

それであれば、週２、３回とはいえ毎月１０万弱は収入がある為、貯金が出来るはずだが、それも無し。登録している日雇いの会社は毎週月曜日に前の週の給料をまとめて会社に取りに行くシステムだが、毎週水曜日か木曜日辺りにはほとんど給料はつきていた。もちろん、パチンコ、競馬などのギャンブルが大半だ。

たまに飲食店などのバイトもしてみるが、すぐやめてしまい、日雇いに逆戻り。

そんな生活を高校卒業した１８歳から、７年程続けてきた。