フラワーガールの恋

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翌日、アナは具合が悪いといって大学を休んだ。 リハビリのため病院に行ったママも含め、家族は出払っていてアナひとりだった。 本当に頭がガンガンしたので、朝、痛み止めを飲んでまたベッドにもぐりこむ。 何も考えたくない。気を緩めると涙が溢れそうだった。 ピンポーン うとうととする意識の向こうで、呼び鈴が鳴った気がした。 ドンドンドン!  今度はドアを叩く音。 無視を決め込み、毛布のさらに奥に潜り込む。 ドンドンドン! もう、しつこいな。宅配便だろうか。 それなら不在表を置いてってくれればいいのに。 そう思いつつ、仕方がないのでパジャマの上に春もののコートを羽織って、ドアを開ける。 「はい、、、」 「アナ、、、!」 「、、、!!」 そこに立っていたのは、確かに昨夜、大陸の反対側にいたはずのアレックスだった。 「、、、どうしてここに!?」 「あれからすぐに夜行便に乗って来た。アナ、とにかく話をさせて?」 「や、、、!」 首を振って引き下がるアナを、アレックスは一歩家の中に入って詰め寄ると、ふわりと抱きしめた。 「アナお願いだから、、、!」 「うっうっ、、、」 泣き出したアナをアレックスはさらに強く抱きしめた。
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