第1章 すべてのはじまり

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「ゴメン…乃彩…俺だってお前のコトがスキだ。でも、沈む船に一緒には乗れない」 「わかってる…隠していたわたしが悪いんだね…」 わたしが大学卒業するまでは上手いっていたはずなのに。 どこでどう!?わたしと川瀬さんはすれ違ったのだろう… やはり、一番の原因は父の会社の経営状態の悪化か… そばで父の苦労を毎日、見ているわたしは…父を責められなかったし、恨めなかった。 川瀬さんとの婚約解消が…夢であって欲しいと願うばかりだった。
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