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三分の一ほど来たところで、ヒナは初めて足を止めた。
そして、ガイドブックに挟まれた地図を確認する。
「あれ」
地図上では左折地点を行くはずだが、左の道を見ると、まるでジャングルのような鬱蒼とした木々が道の両脇に自生している。
車が1台通れるかどうかという道幅だ。
地図と標識を見比べながら、本当にこのまま突き進んで良いものか、思案に暮れていた時だった。
「ニホンジン?」
突然背後から聞こえた片言の日本語に、ヒナはバッと振り返った。
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