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「樹様、高梨瑠伽が来ます。お早く」
背後から近寄ってきた男に促され、樹は素早く用意された車へ駆け寄った。そして、ヒナを抱えたまま乗り込んでしまう。
「空港へ向かって」
樹の命令に、運転席に乗り込んだ男が恭しく頭を垂れる。
「ヒナ、ごめんね。しばらく自由を奪うよ」
腕の中で眠るヒナの唇を指先でなぞるようにして触れながら、楽しげに片頬を吊り上げて、樹はくくっと喉を鳴らした。
近所の小学生が私を好きすぎて困ります。Ⅱ ~セブ編~
2014/05/31
end
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