不信の瞬間

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「シフト制の仕事もそれはそれで大変だよ。 友達と休みが合わないから、一緒に遊んでくれる人もいないし。」 「まぁ、そうだよな。 あいつらもそう言ってたよ。」 「あいつら・・・って?」 「慧や昂太だよ。 ほら、あいつらは看護師だから、休日だけじゃなく時間帯も合わないしさ。」 そうだった。 勇樹は元々慧の友達だ。 彼は私なんかよりも慧の事をよく知っている。 「そうだよね。 勇樹はあれから慧と会った?」 何気なくそう聞いてみる。 しかし勇樹は残念そうに頭を振った。
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