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「亜紗陽、そこで何をしている!!」
急に耳元で怒鳴られた。
やば…フラッシュの光のせいで、神社の人に見つかったのかな?
でも、どうしてあたしの名前…?
「し…四季神!!…先生…。」
なんで、この人がここに?
「商店街で俺が買い物してちゃ悪いか?…あん?」
顔が近い。
「先生、あまり端正な顔立ちをあたしに近づけないで下さい!」
「その前に質問に答えろ。ここで何をしているんだ?」
面倒くさいのに捕まったなあ。
ここで左近寺先生の名前を出したら、迷惑がかかりそうだし、テキトーにごまかすしかないわね!
「じ…実はあたし、狛犬フェチなんです。」
「は?どういうフェチなんだそれ?」
よしよし、乗ってきたわね!
「狛犬って、2匹いますよね?特にあたしは阿吽の阿のイヌが好きなんですけど、何かこう、癒されるっていうの?」
「つまり、お前は馬鹿で愚鈍な上に、変態なんだな。救いようねぇな。」
…くっ。
我慢よ、忍耐よ。ここは。
「それにな、参考までに言っておくけど、これ、イヌじゃねぇぞ。」
「え?」
「猫だぞ。…なぜか、猫なんだよ、ここの神社は。」
う…嘘。
まさかの狛猫?
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