第1夜

20/31
前へ
/213ページ
次へ
先生はそれ以上、何も語らなかった。 部屋と同様、散らかった机に向かい、後はあたしがいようといまいと、書き物に没頭する。 …帰ろ。 宿題やらないとな。 たまに勉強見てくれたっていいのになあ…、チェッ。 あたしは再び自転車に乗り、今度は汗を流しながら、登り坂をヨタヨタとのぼる。 あ、もうこんな時間なんだ…月が出てる。
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加