第1夜

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「亜紗陽(あさひ)、待ちなさい!」 教室を出たところで、苦手な四季神(しきかみ)先生に捕まってしまった。 一体、何の用だろう? …心当たりがありすぎて、怖い。 「た、体育倉庫の窓を割ったのはあたしじゃないですからね!!」 「いや、お前も容疑者の一人に変わりないが、今日はそんな用件じゃない。」 先生はニヤリと笑う。 でも、目が笑ってないのよね。 「…ウサギ小屋の件でしょうか?」 「ほう?あれにもお前が関与しているのか。」 なんだか、墓穴掘ってるような。…これ以上、余計な事を喋るのはやめよう。
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