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「はい、どちらかと言うと嫌いな部類に入ります。」
あたしはオブラートにくるんで、相手を傷つけない最大の言葉を選んだ…はずだった。
(どちらかと言うと…って部分がオブラートよ。)
「そうか。」
先生はガクリと肩を落とした。
「…正直に言ってくれてありがとう。お前なら、嘘はつかないと思ったからな。」
あれ?何だかいつもと様子が違う。
いつもなら、いきなり怒鳴りちらすのに。
「この成績はなんだ!」
「お前のためにクラス平均が下がってんだよ!」
「まったく救いようのない馬鹿だな!!」
そう…いつもはそんな感じで、あたしをイジメ抜くのがご趣味なのかと思ってた。
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