第18話 強引な救済

露見

くだらない。

本当にくだらない。

こんな男の

こんなくだらない理由に

私は一体、

いつまで振りまわされなければ
ならないのだろう。

「勝手に一人で
味わえばいい。

私を巻きこまないで」

私が冷たく言えば言うほど

冷たい目で見れば見るほど、

タカヤは笑みを深める。

心底うれしいとでも、言うように。