第2話 ほんの少しの勇気

4/16
前へ
/22ページ
次へ
あ、私だ… 何て言ったのかスゴく気になった。 なんか、自分が出てくるのは恥ずかしい。 優莉の気持ちが分かってきた。 そして、テレビを見つめる。 『えっとー、んー…みんなもう、見てる時には卒業してるんだよね。おめでとう』 んー、ありきたりな言葉 『私は今のところ、地元の高校に行く予定なんだけど、まだ全然卒業って感じがわかりません。 でもあと2年かー…』 2年なんてあっという間だったよ 頭の中で、そう言いかける。 『私の事だから、きっと今泣いてるなー』 それを聞いたみんなが一斉にこっちを向いた。 そしたら横にいた優莉びっくりした顔で 「すごい、当たってる…」 と言った。 私をからかってるのか?優莉。 「ほんとだー!」 とか、色んな野次が飛んできた。 優莉のせいだぞ… 不貞腐れながら、テレビをみる。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加