第2話 ほんの少しの勇気

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『まだ、みんなと別れるのは想像つかないけど、今を楽しみたいです。 本当に今までありがとう』 笑顔でそう告げられた言葉が私の頭の中でこだまする。 今を楽しむ、か 私は今、楽しんでいない もう、無理なんだよ 優莉と離れたくない さっきの嫌な思いが甦る。 こんな事今思っても、もう遅い。 夢に向かって歩き出している優莉を、私のわがままで連れ戻してはいけない。 今の私には、何ができるの?? ただ、行ってほしくないって思いを封印して、作り笑いで見送る事しかできないの? そんなのやだよ。 そんなの… 「ねぇ、千波。次私の番だよ」 「え、優莉の??見てほしくなかったんじゃないの?」 「それはそうだけど、やっぱり見てほしい」 「それって…」 「ほら、次だよ!」 私が聞こうとしたら、遮られた。 ?を浮かべ、またテレビをみた。
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