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『まだ、みんなと別れるのは想像つかないけど、今を楽しみたいです。
本当に今までありがとう』
笑顔でそう告げられた言葉が私の頭の中でこだまする。
今を楽しむ、か
私は今、楽しんでいない
もう、無理なんだよ
優莉と離れたくない
さっきの嫌な思いが甦る。
こんな事今思っても、もう遅い。
夢に向かって歩き出している優莉を、私のわがままで連れ戻してはいけない。
今の私には、何ができるの??
ただ、行ってほしくないって思いを封印して、作り笑いで見送る事しかできないの?
そんなのやだよ。
そんなの…
「ねぇ、千波。次私の番だよ」
「え、優莉の??見てほしくなかったんじゃないの?」
「それはそうだけど、やっぱり見てほしい」
「それって…」
「ほら、次だよ!」
私が聞こうとしたら、遮られた。
?を浮かべ、またテレビをみた。
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