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『こんにちは、渡辺 優莉です。ご卒業おめでとうございます』
丁寧な口調で喋っている優莉。
なんか固いな
いつもはもうちょっと柔らかい気がするけど…
『私は地元の高校ではなくて、九州の専門学校に進学します。なので、みんなとは2年後お別れです』
「え…」
今なんて?
思わず声に出てしまう。
『凄く寂しいです』
切なく笑う優莉を見て、私も切なくなった。
この頃から、知ってたんだ
私は何も知らなかった。優莉きっと悩んでたよね?
私はその事に気づけなかった。
こんなの友達失格じゃん
私が行かないでとか、言える立場じゃない
そう思ったら、さっきの私のビデオレターがただの自己満足だと思えてきた。
私は結局、自分の事しか考えてない
私最低だ…
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