第2話 ほんの少しの勇気

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とか思って自己嫌悪。 でも、本当にそう思ってしまったんだ。 ちらっと優莉の横顔を見ると、とても真剣な目付きだった。 『私情だけど、千波にまだ言えていません』 驚いて目を見開く。 『卒業の時には、もう言ってると思うけど…』 うん、もう優莉の口から聞きました 『遅くなっちゃってごめんって、多分直接言えないだろうから今言うね』 …熱い 目頭が焼けるように熱い 『ごめんね。大好きだよ』 『クラスのみんなも今までありがとう。じゃ、バイバイ』 私は思わず、教室を飛び出した。 「…千波!」 後ろで私を呼んでいる優莉に振りかえらず、とにかくひたすらに走った。
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