第2話 ほんの少しの勇気

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「これからビデオレターを見るから、見やすい位置に移動してもいいぞ」 ビデオレター… そんなものやったっけ? 私は優莉の座っている席に移動した。 「ねぇ優莉、ビデオレターなんてやったっけ?」 優莉に聞いてみた。 「もう、忘れたの?2年の始めにやったじゃん。卒業のためにって」 2年の始め…? うーん… 何度も思い出そうとしたけど、なかなか記憶が甦らない。 まぁ見たら、思い出すか。 そんな事を思っていたら、隣の優莉が 「私絶対、見たくない!」 と恥ずかしそうに、顔を隠していた。
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