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いつからだろう。
『結婚』という名の契約に興味がなくなったのは…。
それは…
あなたに抱かれたから?
甘い蜜を求めるように、口内を動くあなたの舌に翻弄されながら、今夜もあなたに溺れる。
軋むベッド…
私の腰を掴む、あなたの逞しい手…
左手の薬指には、私ではない女性のイニシャルが彫られた、プラチナのリング…。
「僕以外の男に抱かれてもいいんだよ。束縛はしない」
妻は束縛するのに。
私は自由なんだ…。
あなたにとって…
私はカラダだけ?
この恋に終着駅はないとわかっているのに。
それでも私は…
今夜もあなたに抱かれる。
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