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「若干不安は残る」
「不安なのは桃花ちゃんだわ。桃花ちゃんのフォローは店長にお願いしたいの。彼女はまだ一人で外回りは無理。華ちゃんなら、木葉君をアシスタントにすればなんとかなるでしょう」
「木葉君はアルバイトだ」
「人員が足りないのだから、仕方がないでしょう。凛子ちゃんと木葉君のバイト時間を増やすか、新しいバイトを雇うしかないわね」
早苗さんは私を見つめた。
「華ちゃんは要領悪いけど、技術はある。木葉君はアルバイトだけど知識とセンスはある。いいコンビだと思わない?それとも店長は桃花ちゃんでは何か都合が悪いの?」
「いや、僕は別に」
「木葉君は花束もちゃんと作れる。木葉君と凛子ちゃんに本格的にアレンジを教えます。そうすればバイトも即戦力になる」
「アルバイトなのに、そこまでさせるのは…」
「本人が興味あればの話ですよ。夕方出社したら、私から聞いてみるわ。桃花ちゃん、カフェ李里案のお花用意してる?」
「はい」
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