─誤算─ Act34.

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いくら素直な性格とは言え、もう少し隠しようがあるんじゃないかと思うほどだった。 想像力が豊かなのか、思い込みが激しいのか…。 効果は絶大だったようだ。 食が進まない様子を見て、さすがにかわいそうに思えてきた。 もっと他にいい方法があったかもしれない。 浮気の可能性を感じただけでここまで落ち込むとなると、先が思いやられる。 うわの空のようだと声をかけると、頭が痛いと美緒は応えた。 明らかに嘘と分かる言い訳だが、信じてやることにする。
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