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「サトルってさぁ」
シャーベット状のカクテルをつつきながら、真紀が言う。
外は肌寒いのに、店内が温かいものだから冷たい方がいいらしい。
「なんか、全然あたしに興味ないでしょ。
サトルは昔から他人に興味がないって、
タカさんが言ってたけどさ」
そんなふうにボヤかれたのは、十一月の終わりのことだった。
何をするにも真紀は気まぐれで、たびたび呼び出されることがある。
気が向けば、オレは応じるようにしていた。
半月に一度くらいのペースで顔を見ていたように思う。
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