─誤算─ Act33.

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高木の話に間違いがなければ、椎名は今、相当忙しいようだ。 報告を聞きながら、オレはなんで美緒に手を出したんだろうと考えていた。 『一応、椎名が予約してる店は把握できてるよ。 ただ一見お断りの料亭だから、 ばったり出くわすには無理があるんじゃない』 「そうか…」 樽沢が喜びそうな店、という前提で選んでいたから、料亭は選択肢になかった。 たまには趣向を変えてと同じ店に行っても、個室に通されたんじゃ意味がない。 一見お断りとなれば、予約を取ること自体難しいだろう。 高木には引き続き、調査を頼んだ。
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