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「有から有?」
「分かりにくかったか?。まぁ、つまり、既にあるものをを媒介にして他のものを創り出す力だよ」
「蒼忌の能力はなにを媒介にしているんだい?」
「さっきもそうだが名字で呼ぶな、翠月でいい。それに俺の能力が知りたいなら自分で調べろ」
そんな態度の翠月に苦笑いしながらこれからのことを訊いた。
「これからどうするんだい?」
「とりあえず人集めだな。馬鹿みたいにいろんなとこで訓練しているらしいが能無しが訓練したとこで高が知れてる。それに今の俺達が訓練したところで何も変わらん」
「え・・・。じゃあ、もしかして異世界にいくまで訓練しないつもりかい?」
「訓練なんてしてなんになるの?」
夢幻の質問に詩織が質問で返す。
「おい夢幻、一つだけ教えてやる」
「・・・なんだい?」
「どうせ生きて帰ってくるんだから、そんなもん必要ない」
「だってどんな世界に行っても」
「どいつもこいつ全員、馬鹿ばっかりだしな。恐れるに値しないだろ」
「ぁ・・・」
どこからそんな自信が出てくるのか・・・と詩織と翠月の表情を見ているとその言葉を言うことができなかった。
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