勝てない、負けない ~The first lie~

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「隠せるものでもないから教えてやる、俺の能力は[毒干渉]。あらゆる毒を操ることができる。そしてまぁ、いつも持ってるのはこいつだ」 そう言うと、おおきな瓶を取り出してその中身を地面にぶちまけた。 それは銀色の液体。 その液体は、少しずつ動き始める。 「・・・・・[水銀]・・か」 翠月が呟いた。 銀色の液体で猛毒そして比較的に入手しやすいもの。 翠月の考え付くものは[水銀]だった。 「ほう、よく分かったな。それもお得意の知恵とやらか? まぁ、そんなことはどうだっていい、そろそろ死ね」 青年が手をかざすと[水銀]が一斉に翠月に襲い掛かる。 「・・・・さすがに・・これは無理だな」 それは諦めの言葉ではなく。 「・・・・・・・・・・・・・・・バトンタッチだ」 任せる言葉。 「・・頼んだぞ・・・・・・詩織」 翠月に襲い掛かるはずの[水銀]が一斉にはじけ飛ぶ。 「すぐに終わらすから休んでてね」 そう翠月に言いながら詩織は青年を冷たいまなざしで睨みつけた。 「まばたきしたら終わってるよ」 そうして、詩織と翠月に敗北したものが二名増えたのであった。 チームメンバー確保→夜継 業・夜継 音葉
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