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[学院規則]
一、学院ではカードが生徒の序列となる。
二、学院の敷地から許可なく出てはならない。
三、異能を使って生徒を殺めてはならない。
四、一年ごとに異世界に行き多種族と戦う。
五、規則を破ることはできない。
以上をもって絶対遵守の規則とする。
「カード?」
学院規則を見ながら詩織は首をかしげていた。
「これから配られるだろ」
「どんなカードなんだろ」
「さぁ、だが、カードで序列か。つまり単純に優秀かどうかのランクってことか」
そして学内放送が流れた。
「新入生の皆さん序列選定試験を行います。体育館にお集まりください」
翠月はスピーカーをみて小さく呟いた。
「人間が序列決めてどうすんだよ」
と・・・
体育館
「新入生の諸君、入学式でも言ったがもう一度言おう。ようこそ人類の希望の学院へ。私の名前は渡貫剛天である」
そう語ったのは、この学院の副学院長である渡貫剛天。
一目見た特徴としては、
「でかいな」
ただ一言だった。
がっしりとしており服の上からでも筋力がそうとうのものだというのがわかる。
「あれに殴られたら一発で骨が砕けるな」
そんなことを考えてると一人の生徒が言った。
「渡貫といったら槍術の名門の」
その言葉で生徒がざわついたがそれも当たり前。
なぜなら[渡貫]とは武術の一つである槍術の教えにおいて最強とされている家柄だからに他ならないからである。
「なるほどな。あれが渡貫の。剛天といったらたしか渡貫家の頭首。そして[人類最強種]の一人か。こんなところにいるのかよ」
[人類最強種]
その名のとおり人類において最強とされている人であり、そしてときには、多種族をも圧倒するといわれている、世界に九人しかいないとされる化物のような人間のことである。
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