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真司朗side
今日は、やけに
にっしーと宇野ちゃんの距離が近い。
友紀「真司朗君...実彩子が好きなの?」
真司郎「エッ...」
一瞬で顔が赤くなるのが自分でも分かる。
実彩子「アハハ!
やめてよ、秀太~!」
君の無邪気な笑顔を見ると
またひとつ、君に落ちていく。
友紀「そっかぁ...
お、応援するから頑張って!(ニコッ」
真司郎「...俺なんか無理や。
イケメンやないし、
頭は良い方やけど にっしーには
叶わへんねん...」
友紀「ヘタレ...。」
真司郎「はぁ?」
友紀「自分に自信持ってよ!
真司朗君なら大丈夫!
きっと、西島君を越えるから…」
俺を語る友紀リンは
どこか、悲しい顔をしてた。
真司郎「なんで、そんなに
俺の味方になってくれるん?」
友紀「それはね...
真司朗君がす…」
秀太「なあなあ、聞けよ~!
宇野がなぁ!...あれ、
良いムードだった?」
真司郎「え、ちゃうわ!
ただ相談に乗ってもらっただけや!」
友紀「…。」
秀太「なんだ~、つまんねぇな。」
実彩子「...友紀リン?」
友紀「...私、しんどいから帰るね。」
真司郎「なら、俺送るわ!」
千晃「じゃあ、よろしくね!」
俺達は喫茶店を出て、
友紀リンの家へと向かった。
友紀「どうして、
私を送ってくれたの?」
真司郎「ん~...
相談乗ってくれたお礼...やな!」
友紀「そうだよね...」
そんなにしんどいんやろか...
真司郎「元気ない?」
友紀「...しんどいなんて、嘘。」
真司郎「は?」
友紀「ただね、失恋したの…」
真司郎「…。」
友紀「今日、好きな人の
好きな子を聞いちゃってさ…」
真司郎「諦めんなや...
自分に自信持てって言ったんは
友紀リンやないか。」
友紀「もしそれが、
真司朗君であっても?」
真司郎「え...?」
友紀「...うそうそ。
冗談だよ~!」
冗談みは見えんかった。
真司郎「そうやってごまかすんは
一番あかんと思うで。」
友紀「だって...
思い伝えたら、怖いじゃん…
前みたいに仲良く出来ないなんて...
死んでも嫌だよっ...」
真司郎「…。」
なにもいうことが出来んかった。
真司郎「じゃあ、また明日な。」
友紀「真司朗君。」
真司郎「...なんや?」
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