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外気は冷え込み、分厚いレザーのジャケットを着ていても物凄く寒かったはず。
本来ならば、北海道ではもうこの時期バイクに乗る事はできない。
日中は15度くらいまで気温が上がる日もあるが、深夜ともなれば気温はたったの一桁だ。
「寒いのに・・・ごめんね。」
私は無理をしてバイクを飛ばしてきてくれた昂太に感謝し、心配させてしまった事を改めて謝罪した。
キッチンに立ちスープを温める。
電話を切った直後はすぐに気付けなかったが、この時期にバイクを飛ばしてくるという事はある意味自殺行為だもの。
彼の体温を上昇させるべくオニオンコンソメスープを作り用意しておいた。
きっと出迎えた時、彼は凍えそうになりながら玄関の前に立っていると思ったから。
そして想定した通り昂太は、全身を真っ青に冷え切らせて私の前に現れた。
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