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「総理、ハッキングされてます。」
「まさか、隼也くんたちですか?」
メインコンピューターと共にほとんどのコンピューターの画面が消える。
それと同時に、あちこちで悲鳴が起きる。
「何が起きているんですか?」
麻野明、大帝国日本の首相は部下を引き連れ、1軍基地に向かう。
「これは……」
目の前には1軍の数人の悲惨な姿だった。
「高見さんはどこですか!1軍基地の指揮官は彼だったはずです。高見さんがいながら、なぜ……」
「高見総隊長は数分前から姿が見えません。工藤副隊長もです。」
「皆さん、戦いますよ。犯人はたぶん……」
麻野明は生き残った者たちを1つの部屋に集め、会議を開く。
「新型BRをもう一度始めます。幸い、隼也くんや嘉人くんも参加できる年ですから。」
「はい。洋平はどうしますか?」
「もちろん、彼も参加させます。」
(しかし、例のテロリスト集団と関係があるかもしれない。この騒ぎももしかしたら……)
「高見さんに指揮を取らせます。」
「しかし、総隊長は隼也の……」
「何か問題ありますか?」
国の全ての決定権は、首相にある。
実力社会になった今、力の無いものはあるものに従う他に命が助かる道はない。
1軍の数名が殺され、そして後から工藤北斗の死体が見つかる。
この事件が隼也たちに殺し合いゲームをさせる引き金となった。
そう、隼也は約束を守るために刀を抜く覚悟を決めたはずだった。
(隼也くん、働いてもらいますよ。)
「始めましょう、仲間同士の殺し合いを。」
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