2014.05.22

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待ってろ。止める暇もないくらいの華麗な足さばき。 喉を痛めた以外は何の変化もないはずなのに、それを黙って見送ってハッとした俺はやっぱり風邪なのかも…。 先輩 声に出そうとして激痛に顔をしかめる。ああ、ホントに最悪だ。 愛しいあの人と過ごせる大事なこんな日に、俺はひとり情けなくてペタンとその場に座り込んだ。 先輩…呆れちゃったんすかね? そう思って頭を振った。嫌々先輩はそんな人じゃない! 「………ふっ」 でも悲しい。情けない。…寂しい。 俺を置いていかないで好きな人。 .
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