第1章 痛みやコリは体からのメッセージ

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そんな折、腰椎の1番上の骨(腰椎1番)がゆがんでいる人が数名続いたことがあり、そこで奇妙な共通点に気がついたのです。 「あれ?腰椎1番がゆがんでいる人達って、話す内容が同じ気がする」 気になるので、腰椎2番がゆがんでいる人達、胸椎3番が歪んでいる人達、とグループ分けして、それぞれの共通点を探りました。 やはりそこにも奇妙な共通点がありました。 そんなある日、いつも腰椎1番のゆがみが再発していた方のゆがみが再発していなかったのです。 もう1年以上も繰り返してきたゆがみがいきなり止まったのです。 それから1週間後2週間後と様子を見ましたが、一向にゆが」みが再発する気配がありません。 わたしはそのひみつをどうしても知りたくて、いろいろ質問をしてみました。 「あれだけしつこかったゆがみが、〇月〇日を境に全く再発しなくなったのだけれど、その頃にいつもと違うことが起きていませんか?」 するとその人は、「今までこういうストレスに直面したとき、Aという対処法をとっていたのだけれど、ちょうどその頃Bという対 処法を思いつき、それを実行したのですが、それですかねー?」と言っていました。 わたしとその人は、うでを抱えて「うーん」とうなり、理由までは分からないけれど、とりあえずこれからはそのストレスが発生したらBの対処法を取ろうということになりました。 わたしはそこに何か大きな可能性を感じ、それから腰椎1番のゆがみみをくり返している人たちを徹底的に調査してみました。予想通り、同様のストレスにさらされたとき、みんなAという対処法をとっていたのです。 そこで、その方たちにBという対処法を試してもらうと、ゆがみの再発が起きなくなりました。 どうやらこのゆがみは、彼らが直面したストレスに対して、Bという対処法が有効だと知らせるものなのかもしれない。 それからわたしは、骨のゆがみを体の言葉ととらえ、それを推理することで体に歪みを解除してもらうという矯正法に切り替えました。 それからは驚きの連続でした。 時には、信じていた常識が根底から覆ることもあります。 では体の言葉はどうすれば見つけることができるようになるのでしょうか。 そのヒントをこれからこの本で発信していこうと思っております。
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