第4話 賢者のベッド 1

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「…あいつ、好き嫌いないはずだよな」 持って来た袋を探り、竹山は思い出す。 手製ですと言われ、勝手に一口食べて吐き出したのを。 「…どうやったら、あんなの作れるんだよ」 見た目は綺麗だが味が壊滅的だった弁当に、竹山は顔を緩めた。 床に置いた上着が震え、慌てて向かう。 携帯のメールを開き、竹山は小さく吹きだす。 「…俺以外は、そうだな」
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