第1章

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驚愕 少女が姿を消した後沖田と藤堂はその場に留まり、先ほどの少女櫻木棗に関して話し合っていた。 「あ~もう…土方さんになんて報告すれば良いんだよ!あ~それにしても本当に、総司何でお前まで隠れて居るのがバレたんだろな、俺は何度か気付かれたこと有るから置いといて。」と藤堂は自分の頭を掻き回しながら沖田に言った。 沖田は少し嬉しそうに顔を明るくして「あ~本当に何で気付かれたんだろうね平助、僕が気配を消したらあの土方さんでさえ気付かないのにね。」と言った。 それを聞き藤堂は「何で気付かれたのにそんなに嬉しそうにしてんだよ総司、第一にそんな呑気なこと言っている場合じゃないだろうが、本当にどう報告したら良いんだよ!」と少し怒り気味に沖田に言った。 「はいはい、それは解ってるよ。報告に関しては正直に報告するしかないさ、そろそろ山崎君達が来ると思うしね。」と沖田言い終えた後、沖田の隣に黒い忍装束を着た青年が現れた沖田は青年に「山崎君ナイスタイミング」と言った。 そして山崎と呼ばれた青年は「藤堂殿沖田殿この不貞浪士の遺体と隊士の遺体の処理は我々がいたしますので。」と言いながら山崎は不貞浪士の遺体と隊士の遺体に近付き、何かに驚き少し困惑した様子で二人に尋ねた「あの…この遺体…といいますか隊士が生きて居るようなのですが、わざとでしょうか?」と沖田達に向かい言った。 それを聞き二人は顔を見合わせ「「…はぁぁ!…え!生きてるえぇー!」」と驚きの声を挙げた。 二人が挙げた驚きの声を聞きさらに困惑した様子で山崎は情報を整理するため二人にこう聞いた「えっと…あの~そんなに驚かれて居るのは何故でしょうか?浪士はともかく隊士をやったのはお二方のどちらかでしょう。」刀傷じゃないところに多少違和感は在りますがと。 二人に山崎が尋ねていたら死んだものと思われた隊士が起き上がり沖田、藤堂、山崎の三人に此処は何処なのか尋ねた、そしてどうして此処に居たのか不思議そうな顔をして三人にお礼をして新撰組の屯所に帰って行った、それを見送ってから三人は顔を見合わせた、三人とも驚きを隠せない様子だった。 不貞浪士を刀できりころした際の血を求め狂っていた隊士の姿は何処にも無かった。 とりあえず細かい事情の説明は屯所で幹部全員で集まりする事になった。     
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