第6章 過ちの夜ー純也sideー

4/24
2412人が本棚に入れています
本棚に追加
/316ページ
そんな表には出せないコトばかりが催される場所。 当然、女将である母も表には出られない。 言わば、この宿に軟禁状態だった。 そもそもの元凶は父と出会った所から始まる。母は16歳で上京し、赤坂の老舗料亭『梁山閣』の芸鼓だった。政財界の大物達が出入りする料亭。 若く美人で、品のある母。 瞬く間に、政財界では有名人となった。こぞって、いい年したオトコ達は、母の心を射とめようと奔走した。 母の心を射止めたのは…伊集院議員だった。
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!