第6章 過ちの夜ー純也sideー

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俺の力を銀行内部に浸透させるには、副頭取の力を崩すしかなかった。 頭取は普通…銀行内ではふんぞり返り、金融庁の役人に頭を下げていればいい。 なのに、俺は外でも内でも…ご機嫌伺いの日々。 黙って大人しくしていれば…勝手に婚約者まで決める始末。 「壬生は結婚しないのか?」 「俺?うーん。香音ちゃんとできればしたいけど…彼女にその気がないんだよ」 「香音ちゃんって六本木の『ムーン』のキャバ嬢だろ?」
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