第6章 過ちの夜ー純也sideー
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俺は頭取の役職を完全に自分のモノにしていなかった。 伊集院家の人間になったものの、敦司さんを含む4兄弟以外の親戚は俺を受け入れていなかった。 俺自身も受け入れ難い思いはあった。 父を憎み、いつか復讐としてやろうと考えていたのに。 俺が伊集院の名前を名乗るようになるなんて… 多分、何もなかった俺も…権力の魔力にとり憑かれたのかもしれない。
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