第7章 29歳の初恋ー純也sideー

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俺は名前も知らない彼女をおぶって、近くのラブホ『ラ・ヴィアンローズ』に入った。 当初は何もする気などなかったが。 俺はベットに寝かせようと彼女を白いシーツの上に下ろした。 「川瀬…さん」 彼女は魘されるように別れを切り出した酷い婚約者の名前を呟いた。 川瀬か… 本当にウチの銀行マンだとしたら、人事に問い合わせたら一発で判るな。
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