第7章 29歳の初恋ー純也sideー

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酔った彼女は…俺を川瀬さんだと思っている。 俺は帽子もサングラスもコートも脱いで、人違いだと言うけど… 全く訊き入れてくれない。 「わたしを見捨てないで…」 「だから…俺は…」 俺は盛大に溜息を漏らす。 「お願い…」 彼女は瞳をウルウルさせて俺の腕に縋りつく。 俺は川瀬が羨ましかった。こんなにも可愛い彼女を…家の事情とは言え、捨てるなんて川瀬は鬼だ!! 俺は彼女の誘いに観念して、サングラスを外した。 そして、俺は彼女を抱き寄せて、ゆっくりとシーツに押し倒した。
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