二日目

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城のテラスには一人の少女以外誰もいなかった。 その少女…サリナは酒を飲みながら項垂れていた。 「あ~、なんであんなことしちゃったんだろ。てか、なんだろバニッシュって。そんな魔法私使えないし…。お前の声を消した…とか……うわ…、恥ずかしい…。適当な魔法で誤魔化しただけなのに…。それにしてもあいつ騙されやす過ぎるよ。あぁ、もう隊の皆と顔合わせられないじゃん…」 結構重症なようだ… 「サリナさん!なに落ち込んでるんすか?」 「ひゃ!…レ、レト?」 「どうしたんですか?(サリナさん「ひゃ!」だって。意外かな)」 「別に…なんでもないっすよ。(絶対変な声出たよね…)」 「そうですか…それよりサリナさん。お酒と食べ物持ってきたんで一緒にどうですか?」 「あ、本当っすか?丁度欲しかったんすよね~。」 途端に笑顔になるサリナ。 「あはは、それじゃ食べましょう。」 少しの間二人がものを食べる音だけが聞こえた。 「そういえば、レトはなんで学校行かないんすか?」 「自分がですか?それは… 自分が捨て子だからです」 「へーそうなんすか」 「軽いです」 ために溜めたレトの発言をさらっと流すサリナにレトは泣きたくなった。 「まぁ、ウチの隊ってそういう人多いっすからね。」 「そうなんですか。じゃあサリナさんはなんで学校行ってないんですか?」 「それは… 私がハーレー家だからっす」 「そうですか」 「軽いっす」 「お返しです」 してやったりとレトは笑顔を浮かべた。 「学校に憧れとかないんですか?」 「私っすか?一回は行ってみたいっすね~」 「やっぱりですか。僕も行ってみたいんですよ」 「それなら今度学園の依頼でも受けたらどうっすか?教師の代理なんかよく来るし丁度いいっすよ。」 「あーいいですね。サリナさんも一緒に行きません?」 「いいっすよ。次の依頼の時にでいいっすよね?」 「はい、お願いします。(やったぜ)」 その後とたわいもない雑談を続けたサリナとレト。
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