二日目

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「結局なにもないまま終わっちゃいましたね」 「そうっすね。3回くらいきた賊たちもそとのほうでたおしてくれたみたいっすし。」 「えっ」 「えっ」 「えっ、来ました?」 「来たじゃないすか。これに気づけないのは鍛錬が足りない証拠っすよ?」 「すいません…」 反省したようにうつむくレト。しかし心の中では、 (いや、いやいやいやいや、気づかないでしょ。えっ、来たの?マジ?えっ?えっ?) めっちゃ動揺していた。 「努力あるのみっすよ、レト」 「はい…」 「さて、そろそろ帰るっすかね。」 重そうにサリナは腰を上げ、そのままテラスから出て行った。 「あっ、待って下さいよ~。」 レトも急いでサリナの後を追っていった。 「さて、弁解はあるか?サリナ、レト。」 後日、二人はクレドに正座させられていた。 「いや、あれはしょうがないっすよ?」 「ほう、なにがだ?」 「その…そう、私はすぐに警備に戻ろうとしたんすよ。でもレトがどうしても話したいって言うから…。ほら?部下の悩みやらなんやらを聞いてあげるのも?上司の仕事ですし?」 「サリナさん!?」 「私は無実なんすよね~。レトがお酒と食べ物持ってきたんすよ~。」 「嘘だっ!自分が行く前からお酒飲んでのんびりしてたじゃないですか!」 「なっ!してないっす!」 「嘘ですね!既に空の瓶が二本はありましたよ!」 「そんな飲んでないっす!丁度レトが来た時二本目開けたんすから!」 「ほら!飲んでたじゃないですか!」 「くっ!騙したっすね!」 「裏切ったのはそっちですよ」 二人の言い合いはエスカレートしていく。しかし、今は怒られている最中なわけで… 「二人ともあと五時間正座してろ!」 クレドの怒りが拳骨とともに爆発した。 「いっっっっっ!?!?」 「ふべっ!!」 「お前ら全く反省してないだろうけど、一応言っておくが二度とするなよ?」 「「はい…」」 「さて、説教は終わりだ、全員集合しろ!」 クレドの掛け声で一斉に隊員たちが集まって来た。 レトとサリナも集まろうと立ち上がったが、 「なんで立ってるんだ?後五時間正座と言ったろ?」 「えっ?ずっと?移動も?」 「当然だろう。早く来い。」 「隊長の鬼ィィィィイイイイ!」」
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