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「あいつはまだ来ないのか?」
「は、はい……」
ここはルナサ王国騎士団四番隊の訓練場。四番隊は全員8:30に集合する予定なのだが…
「何をやってるんだあいつは!」
今イライラした様子で怒鳴っているのは四番隊隊長のアウル・クレド。怒気だけで人を殺せるのではないかというほどにイラついている。
そんな彼の様子をみた隊員たちはとばっちりを受けることを恐れ、彼からジリジリと距離を開けていく。
そんな時間がどれだけ続いただろうか。緊張感が溢れるこの空間にようやく救世主?が現れた。
「うぃーす隊長~。今来ました~。あはは~。」
その瞬間、隊員たちは全員声のした方を向いた。そしてクレドの方を向いた。そして全力で逃げた。
(((隊長は確実にきれている…)))
そんなクレドの様子にも気づかないのか救世主はクレドに向かってゆっくりと歩いていく。そして…
「よ…よく来たじゃないか。ルナサ王国騎士団四番隊副隊長ハーレー・サリナ殿?」
「嫌だなぁ~隊長。隊長の方が立場は上なんすから「殿」なんてつけなくてもいいんすよ?いっそサリナとかサリちゃんでもオッケーっす。」
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