第2章

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そして、決行の日となりました。 今日1日の講義なんて頭に入らないくらい憂鬱です。 「はぁー」 「ハルため息つきすぎ」 「だってー憂鬱で仕方ないんだもん」 「もしかしたら楽しいかもしれないしじゃん?」 「じゃ~みき変わってくれる?」 「変わってあげたいけど、私バイト」 「変わる気なんてないくせに…」 「みきに八つ当たりしないの」 「ごめん」 ゆうちゃんから話を聞かされてから考えてるうちにどんどんマイナスな気持ちの方が大きくなっていて。 今から具合悪くならないかな…とか往生際の悪い子ども染みた発想しか出来なくなってきていて。 とにかくマイナスです。 「大丈夫だよ、サチも一緒なんでしょ?ずーっとサチから離れなければいいしさ」 「うん…」 「おいしくご飯食べて門限でーすって帰ればいいし」 「うん…」 「そして私に報告して」 「うん………ん?何かみき楽しそうじゃない?」 「うん?やっぱ少なからず興味はあるわけだし、そういう部分では気になるじゃん♪」 「…………」 みき、サチみたいになってきてない?
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