第2章

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「えーと、ゆう。こちら紹介してもらえる?」 ビールを一気に半分まで飲んだ大葵さんが口を開いた。 「私の隣が一ノ瀬遥加で、その横が吉川紗知です。」 いちお頭をペコリと下げておく。 「同じクラスだもんね?なら児福(児童福祉)かぁ~。俺ら知ってると思うけど福祉科。学年は俺だけ1年なんだ」 「年齢は1番上だけどな」 すかさずのりさん。 「えっ?そうなんですか?のりさん達と同じだと思ってました。今何歳なんですか?」 私の疑問をゆうちゃんが解決。 「それ聞いちゃう?俺、22」 「22!!?ってことはウチらの4つ上ですか」 「まーね」 1つか2つ違いかと思ったら4つも上… ますます緊張して顔もあわせられません。 それからしばらくはお互いのクラスの話やサークル話で盛り上がり、時間が経つにつれみんなで少しずつ話せるようになったきた …………が。 私はまだ正面を向いて話すことができません。 のりさんやしゅんさんとは話せるのに、大葵さんとはチラッとし目もあわせられません。 だって、見た目が怖すぎる…
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