第3章

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そして本日の講義も終わり夕飯を済ませピアノ室に向かった。 ウチの学校は夜の8時までピアノ室で練習可能。 部屋にピアノなんてない寮生の私達は毎回練習は学校でやっている。 ピアノ室は個室で部屋数も多く、寮生以外の学生も残って練習したりしているんだ。 ピアノが苦手だから頑張らないと。 いつものように個室に入り練習し、わからなくなったらピアノの上手なサチに教えてもらったり。 集中してやってたら、気付けば外が暗くなってた。 コンコン ドアに目を向けたらサチが 「ハル、そろそろ帰ろっか」 時計をみれば19時55分。 私はうなずき帰る準備をした。 「あー、今日は練習したーって感じだよ」 「ハル、頑張ってたもんね」 なんて話ながら寮に向かってたら あれ?部屋の鍵がない。 あっ、さっき片付ける時ピアノの上に置いてそのままだ… 「サチ、私部屋の鍵忘れてきちゃった。先に帰ってて」 「一緒に行こうか?」 「いいよ、走って行ってくる~」 「わかった、転ばないでよ」 はーいっと言いながらサチと別れピアノ室へ急いで戻った。
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