18人が本棚に入れています
本棚に追加
「あったあった」
部屋の鍵を鞄に仕舞い、また急いできた道を戻る。
残ってる学生なんておらず、暗い廊下や階段が不気味に見えて小走りで進む。
あー、やっぱりサチについてきてもらえばよかったなーなんて思いながらロータリーを歩いていると
「……り、……き…の…」
ビクッ!
……誰かいる?
ゆっくり足を進めていくと人影が。
でも、暗くてよく見えない…
「何度言われても無理だから」
「何で?どうして?」
男の人と女の人?
またマズイ現場かな?
気付かれないようにこの場を離れて早く寮に帰ろっと。
そう思って向きを変えた時
「大葵」
足が止まった
え?大葵さん?
またそーっと様子を伺うと…
大葵さんと会長さん…?
「どうしても諦められないの。好きなの。大葵が好きなの…」
最初のコメントを投稿しよう!