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きっと俺が行けば響は助かると思う なのに何で行こうと思えないんだろう? 「こんな時間になっても来ないなら先に帰ろうよ」 響「いい加減にしてくれ 俺はあんたを好きにはならない」 これ以上聞いてても仕方ない 那央「時間潰そうかな」 教室から離れようとした時だった …ガタン 響「誰だ」 那央「ッ…」 気づかれた そう思うと走り出していた 鞄も持たずに学校を飛び出して 休まずに走り続けた 那央「俺…俺…」 聞くつもりなかった きっと嫌われた 明日学校に行けば 響『もう友達じゃねぇから』 って言われたらどうしよう 俺に友達なんて勿体なかったんだ 知らないだけで ただの暇つぶしなのかもしれない 那央「そんな訳ない」 何やってんだろ 一人になるのが怖い
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