証明

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しばらくそのままぼんやり過ごした。 頭はボーっとしてるのに、少しも眠くはならない。 そんな内に ドアを開ける静かな音が部屋に響いた。 私は… 振り返ることが出来なかった。 ソファの上で丸めていた足をゆっくりと音を立てないように降ろした。 背後から聞こえてくる室長の声。 「まだ寝てなかったのか?」 そこで一瞬間(マ)が空いた。 時計の時刻でも確認したのかもしれない。 「もうこんな時間だぞ」 「…今…寝ようと思ってたところです」 室長の顔を見ようとして立ち上がって体をそっちへ向けたのに… 顔を上げることは出来なかった。 「…おやすみなさい」 私は寝室に入った。
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