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店の外に出ると
室長が私を見下ろしながら私の涙の跡を撫でた。
「悪かった」
彼を見上げる目には再び涙が滲んで
室長の顔が街灯の灯りと混じってぼやける。
「今日は…まだ時間、大丈夫か?」
いられるのなら
少しでも一緒にいたい。
私は涙を拭きながら頷いた。
「帰れなくなっても…大丈夫なのか?」
その返事に
NOがあると思うの…?
私はゆっくりと頷いた。
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